医療や福祉に貢献する建物の設計に魅力を感じて入社
私(松本)は大学で都市環境デザインを学び、就職活動では住宅メーカーや工務店などを検討していました。設計事務所にも興味があったのですが、自分には少しハードルが高いと思い、最初はあきらめていました。しかし、病院や介護関連施設を手がける当社のことを知り、医療や福祉の役に立つ建築物を造る仕事にやりがいを感じて入社を決めました。
入社後は、先輩の指導のもとで学校の改修工事の図面作成から担当させていただきました。既存の図面からCADで新たな図面を作成して改修内容などの記載に携わりましたが、この業務で基本的な作図のルールや施工の指示の仕方などを学ぶことができたことが礎になっています。その後は、施主様への内外装の提案も経験。建物の用途に応じて素材や色見本などを配したボードを使って提案するのですが、事前に社内でプレゼンのシミュレーションを行い上司のアドバイスを受けて提案に臨みました。また、より説得力のある提案ができるようになりたいと思い、入社1年目の秋には2級・カラーコーディネーターの資格を取得しました。
老人ホームの基本設計から実施設計までトータルに担当
工事監理のサポートや内外装提案のかたわら、入社2年目には早くも有料老人ホームの設計を任されました。入居者15人程度の小規模な施設ですが、敷地面積に制約があり、また施主様の要望も多岐にわたったため大変でした。設計にあたっては、利用者の立場に立って居室の日当り環境、安全な窓の高さ、廊下の幅、手すりや洗面台などの位置、さらには施設スタッフの作業動線なども考慮。また、設計には建築基準法だけでなく福祉関連の法律の知識も必要なため、上司や先輩にアドバイスをもらいながら基本設計から実施設計、建築確認申請まで終えることができました。
建物は間もなく着工になるので、完成するのがとても楽しみです。初めて設計担当として最初から最後まで携わったことは大きな自信になりましたが、医療や福祉関連施設の設計には広い知識とさまざまなノウハウが必要なので、これからも経験を重ねながら設計者として成長していきたいですね。また、入社3年目からは1級建築士の資格にチャレンジできるようになるので、ぜひ取得を目指したいと思っています。
(設計部・松本美咲、2016年入社、愛知淑徳大学卒)
20年間勤続できたのは、ユーエスが常に進化を続ける会社だから
表題の通り、私(石田)はユーエス計画研究所に所属してから20年が経過しました。設計の「せ」の字も知らない20代の頃からずっとユーエスにいます。そして、今では20年経った今では設計部の部長と設計グループリーダーの兼任としてユーエス計画研究所の大きな柱を支えるようになりました。
20年も月日が経つと社会は大きく変化します。途中には“リーマンショック”もあり、それまでは下請け中心の設計がメインだったのですが、リーマンショック時に協力会社様からの仕事が激減しました。このときが最も大きなターニングポイントで、我々は下請けから元請けになるという大きな決断をしました。そしてその日以降、モーレツに勉強と経験を重ね、医療・介護・福祉施設にめっぽう強い設計事務所として今ではそれなりに有名にもなることができましたし、昔より今の方がはるかに幸せな建築士ライフを送れています。やはり建築士になったからにはただ図面を書くだけの仕事には魅力には感じません(し、みなさまもそうだと思います)。自分でクライアントの戦略を考え、それを施設に落とし込むように設計する方がやりがいは遥かに大きいです。そして、施設が完成したときの達成感はもちろんありますが、その施設を通してクライアントの事業が成功した時に最も感動しますし、何よりお客様から大きな感謝を受けます。ユーエス計画研究所の設計士になるということはそういうことです。そして、自分のメンバーにも1日でも早く極上の感動を味わってほしいと思っています。
街と人を楽しくさせる場所作り建物作りの“匠”になりたい
私はもう40過ぎですが、夢があります。私の名前“匠”にちなんで、「街と人を楽しくさせる場所作り建物作りの“匠”になりたい」と兼ねてから思っています。具体的に言うと、「 うつくしく誇れる“2050年のまち”をつくること」が私の夢です。やはりお客様の喜ぶ姿を見られることが一番のエネルギーになります。そして私はデザインの力を信じています。人が楽しく居られる、安心できる、幸せになれる、そういう居場所を創り出すために全身全霊を注ぐことができれば幸せですし、ユーエス計画研究所はその夢が実現できる場所なのです。
そもそも工事監理の仕事をご存知ですか?
私はユーエス計画研究所で工事監理を担当しています。工事監理のお仕事は「建築主の代理人として設計図面通りに施工が進んでいるか確認する」ことです。工事監理は通常、設計者が担いますが、ユーエス計画研究所では設計者と工事監理は別の者が担当しています。分業することで各工程のノウハウが集約され、深耕することができるからです。医療・介護・保育といった高度な専門知識を要する設計を担っているユーエス計画研究所ならではかもしれません。
工事監理は設計者と建築主、そして建設会社といろいろな人物の間に立って折衝する機会が非常に多いため、それぞれの持つ視点を有し、総合的に判断できる力が必要となります。一歩間違えれば、工程が大幅に崩れてしまう可能性もあるため、緊張感をもって現場に臨んでいます。
工事監理のやりがい
上記の説明を聞くと、大変そう・・・という認識を持たれるかもしれません。環境やコストを配慮し、各人から要望に応え、施工業者と協力して工事を進めることは、もちろん大変な仕事です。ですが、大変な仕事の裏には大きなやりがいと達成感があります。自分が関った建物を、時間を置いて見る時が一番至福に感じるのです。これからも持ち前の責任感と先を読む力にさらなる磨きをかけて、もっと大きな仕事に挑戦し、お客様の喜びを実現し続けていきます。